ii(アイアイ)

展示作品『青部の吊橋:ふたたび渡す』

《設置場所》

青部駅周辺

《作品プラン》

 青部駅を降りてすぐの場所に見える「青部の吊橋」は、2013年に安全上・河川法上の問題から撤去されることとなった。しかし周辺住民の反対の声から撤去は見送られ、現在は通行禁止のまま残っている。

 対岸に行くための交通路は発展し、吊橋の実務的な役割は終わった。しかし、地域住民の話を聞くと、「青部の吊橋」はこの地域の人々の心象風景として深く刻まれ、川を渡るという目的以上の価値を有していることがうかがえた。  そこで、私たちは「青部の吊橋」をフロッタージュによって写し取り、青部駅周辺に再び出現させることで、もう一度この橋の上を渡ってもらいたいと思った。本作品が地元の人の「青部の吊橋」の記憶をふたたび呼び起こし、外から来る人たちとを繋ぎ、また青部への思いを次の世代にふたたび渡すための「新たな橋」となることを目標としたい。

アートユニット名:ii(アイアイ)

・日高 衣紅(HIDAKA IKU)千葉県出身
・戴 飴霏(TAI YIFEI)台湾桃園出身

 ii(アイアイ)は、日高衣紅(ヒダカ イク)と戴飴霏(タイ イフィ)からなるアートユニットである。二人は2016年に筑波大学で出会い、版画の複製性や伝達性といった版のもつ性質に関心を持ち、制作と発表をしてきた。グループ名「ii」は、二人の名前の頭文字が「i」から始まることに由来する。「i」のかたちは人が肩を並べた姿にも似ており、また中国語、日本語共に「アイ」は「愛」の発音である。日本と台湾という異なる視点から地域のもつ魅力を再発見し、版がもつ作用を通して人と人とを繋ぐ仕事をしていきたいという思いが込められている。

日高 衣紅(HIDAKA IKU) 

《CV》

2012多摩美術大学 美術学部 絵画学科 版画専攻 卒業
2021筑波大学 人間総合科学研究科 芸術専攻 博士後期課程 在籍中

《展覧会等》

2019「二人展」川口市立アートギャラリーアトリア・埼玉
2021クラクフ国際版画トリエンナーレ・ポーランド

《その他》

2021クラクフ国際版画トリエンナーレ(International Print Triennial 2021 in Krakow グランプリ(Grand Prix MTG 2021)受賞

《過去作品》

戴 飴霏(TAI YIFEI) 

《CV》

2017台湾師範大学 美術学科 西画組 卒業
2020筑波大学 人間総合科学研究科 芸術専攻 博士前期課程 修了

《展覧会等》

2021「ともにある場所」中央線芸術祭スペースシェアリングプログラム・KOGANEI ART SPOT・東京
2020「さまよう者」戴飴霏個展 RIVER COFFEE & GALLERY・東京

《その他》

2020.12台湾財団法人鴻梅文化芸術基金会第8回鴻梅新人賞ビジュアルアート 受賞

《過去作品》