力五山

展示作品『渡る願い―日切暖簾-』

《設置場所》

プレイベント:川越し街道エリア
本会期:日切駅エリア及び川越し街道エリア・川会所

《作品プラン》

 私達が日々見ている風景には、多様な物語が潜んでいる。実際には数多の物語が目の前で起きてはいても、そのことに気づかず素通りしてしまうことが多い。しかし、自身のここまで歩んできた道のりを思い描くように目の前にある景色を見てやれば、それは一瞬にして小説よりもはるかに面白い物語となって、私達をあらゆる世界にいざなってくれる。このように世界を媒介してくれるものを私は「内なる器」と呼んでいる。

 作品の会場は、抜里集落のかつて左官屋を営んでいたお宅。大井川の中流に位置し、近景には茶畑と家、そしてさまざまな生業の加工場。そして遠景には雄大な山々がみえる。この場所とその住人にどんな物語があったのかを私は想像する。時が止まったかのような空間に、粘土、水引を使った造形作品を配置し、そこに潜んでいる物語を私なりに描く。ここを訪れる方にも、この場所に流れる時間や作品を手掛かりに、自身の「内なる器」を見出し、それぞれの物語を描いてもらいたい。

力五山 (RikiGoSan /Riki Kato 、Godai Watanabe、Shinichi Yamazaki)

 力五山(リキゴーサン) は、越後妻有アート トリエンナーレ2009出品を機に結成された、加藤力・渡辺五大・山崎真一の美術作家によるアー トプロジェクトユニット。
代表は加藤力。3人の名前 から力・五・山と それぞれ一文字ずつをとり命名。

 各々の作品性を維持しながらも三位一体 となり、アートを媒体として地域社会の活性化を目指す 「ゆるやかな共同体=協働体」である。 

 制作発表する場には、その地域の特有の環境があり人々の往来がある。
それらの様々な事柄を取り入れ、作品を通じて「物語」を紡ぎ出す。
各自の作品性を維持しながら、多様な表現手段を用いて活動している。

加藤 力(Riki KATO) 

1965 東京に生まれる
1991 東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修士課程修了 

芸術造形研究所勤務 臨床美術士

渡邉 五大(Godai WATANABE) 

1967 神奈川県生まれ
1990 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
1992 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程修了 

東京藝術大学美術学部美術教育研究室准教授 

山崎 真一(Shinichi YAMAZAKI) 

1964 神奈川県鎌倉市生まれ
1989 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
1991 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程壁画専攻修了 

群馬県立女子大 美学美術史学科 教授

《略歴》

2009大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009 「還るところ」 (高倉集落 新潟県十日町市) 
2012大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012 「祭 ‒ 還るところ ‒ 」 (高倉集落 新潟県十日町市) 
2013瀬戸内国際芸術祭2013 「つなぐ」 (香川県丸亀市 本島)
2015つくる展 茅ヶ崎市美術館 「ちがさきチャリンコアートプロジェクト 」(神奈川茅ヶ崎市) 
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015 「つなぐ ‒ 還るところ ‒ 」 (高倉集落 新潟県十日町市)
2017奥能登国際芸術祭2017 「潮流 – ガチャポン交換器 – 」 (ラポルトすず 石川県珠洲市) 
小田原ビエンナーレ2017 「清閑亭アートプロジェクト@中庭 『塁』、@書間『つなぐ』(小田原邸園 清閑亭 神奈川小田原市)
2018大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018 「十日町高倉博物館 ‒ 還るところ ‒ 」 (高倉集落 新潟県十日町市) 
2019藤沢今昔・まちなかアートめぐり2019 「思い出の光 ‒ 還るところ ‒ 」 (神奈川藤沢市) 
2021UNMANNED無人駅の芸術祭/大井川2021 「表山道 ‐願いをつなぐ」 (静岡県島田市)
奥能登国際芸術祭2020+ 「漂流記」(石川県珠洲市)

《過去作品》