展示作品『青部の吊橋:ふたたび渡す』
《設置場所》
大井川鐵道 青部駅舎(静岡県榛原郡川根本町青部)
《作品プラン》
青部地区には、渡ることのできない吊橋がある。安全上・河川法上の理由から撤去が検討されるも、住民の反対運動により見送られ、通行禁止のまま残っている。
しかし、無人の吊橋は今もなお、ゆらめきながら人々の心の中に確かに存在している。
今回、青部駅に「青部の吊橋」を出現させることで、吊橋の記憶を呼び起こし、外から来る人とを繋ぎ、青部地区の想いを次の世代にふたたび渡すための新たな橋をつくる。
作品イメージ
アートユニット名:ii(アイアイ)
・日高 衣紅(HIDAKA IKU)千葉県出身
・戴 飴霏(TAI YIFEI)台湾桃園出身
ii(アイアイ)は、日高衣紅(ヒダカ イク)と戴飴霏(タイ イフィ)からなるアートユニットである。二人は2016年に筑波大学で出会い、版画の複製性や伝達性といった版のもつ性質に関心を持ち、制作と発表をしてきた。グループ名「ii」は、二人の名前の頭文字が「i」から始まることに由来する。「i」のかたちは人が肩を並べた姿にも似ており、また中国語、日本語共に「アイ」は「愛」の発音である。日本と台湾という異なる視点から地域のもつ魅力を再発見し、版がもつ作用を通して人と人とを繋ぐ仕事をしていきたいという思いが込められている。
日高 衣紅(HIDAKA IKU)
《CV》
2012 | 多摩美術大学 美術学部 絵画学科 版画専攻 卒業 |
2021 | 筑波大学 人間総合科学研究科 芸術専攻 博士後期課程 在籍中 |
《展覧会等》
2019 | 「二人展」川口市立アートギャラリーアトリア・埼玉 |
2021 | クラクフ国際版画トリエンナーレ・ポーランド |
《その他》
2021 | クラクフ国際版画トリエンナーレ(International Print Triennial 2021 in Krakow グランプリ(Grand Prix MTG 2021)受賞 |
《過去作品》
戴 飴霏(TAI YIFEI)
《CV》
2017 | 台湾師範大学 美術学科 西画組 卒業 |
2020 | 筑波大学 人間総合科学研究科 芸術専攻 博士前期課程 修了 |
《展覧会等》
2021 | 「ともにある場所」中央線芸術祭スペースシェアリングプログラム・KOGANEI ART SPOT・東京 |
2020 | 「さまよう者」戴飴霏個展 RIVER COFFEE & GALLERY・東京 |
《その他》
2020.12 | 台湾財団法人鴻梅文化芸術基金会第8回鴻梅新人賞ビジュアルアート 受賞 |