ヌクリ里・図絵
-人々の手による、人々の芸術をつくるプロジェクト-その壱
《設置場所》
抜里駅 抜里集落(静岡県島田市川根町抜里)
《作品プラン》
■タイトル
ヌクリ里風土記・図絵
―人々の手による、人々の芸術をつくるプロジェクト―その壱
■内容
歌舞伎は、今日では伝統芸能の花形として脚光を浴びますが、それは民衆の喜びや悲しみが盛り込まれた民衆の歴史的産物であり、「歌舞伎以前」から土地に根付き、人々の生の傍らにあって、発展してきたと考えられます。
今回、民俗・歴史の研究者による土地の調査と連携し、抜里地区に住まう人々の手による芸術「抜里歌舞伎」の創作プロジェクトを立ち上げます。住民が自分たちの手で、芸を編み出すプロジェクトであり、舞踊家、音楽家は、その介添えを担います。
今回は、創作第1弾として、「抜里ダンス歌舞伎」を行います。舞踏と新舞踊の組み合わせ、人間の悲劇喜劇を歌と踊りで綴ります。東西きっての舞踊名手と音楽達人たちが繰り広げる抜里演劇。子どもさんからお年寄りまで楽しめます。
<開催日時>
2022年3月21日(月祝) 13時30分~15時
<会場>
抜里八幡神社 ※電車でお越しの方は13時に抜里駅にお集まりください。
会場までスタッフがご案内いたします。
<内容>
〇森繁哉の「ダンスの彼方」@抜里八幡神社 20分程度
人間の深層に潜む意識の謎、情動の奇怪さを舞踏を通してさらけ出します。今日の世界情勢をうけて、舞踏本来の役割を問う緊急作品。
―――――――――――――――――移動―――――――――――――――――――
〇「抜里ダンス歌舞伎」@抜里八幡神社 60分程度
演目 | 内容 | 演者 | 奏者 | 所要時間 | |
1 | 前口上 | 抜里ダンス歌舞伎の説明 | 西脇 | 2分 | |
2 | ダンス道外方 | 幕引と道化踊りで幕を開ける | 森 | CD | 7分 |
3 | 三味線独奏 | 創作曲 | 澤田 | 5分 | |
4 | 新舞踊 | 国定忠治 赤城残月 | 佐藤 | CD | 5分 |
5 | 楽器演奏 | 三味線演奏 鍵盤ハーモニカ | 澤田 松村 | 5分 | |
6 | 歌 | トキジクの実 | 澤田 松村 | 3分 | |
7 | ダンス | 村婆様 愛慕の一場 | 森 | CD | 4分50秒 |
8 | 歌 | I will always love you | 澤田 松村 | 4分 | |
9 | 場面転換 | 舞台装置を倒す ツケ楽器の演奏 三味線と森の拍子木 ナレーション | 西脇 | 森 澤田 | 3分 |
10 | 新舞踊 | 卒塔婆小町 | 佐藤 | CD | 15分 |
11 | フィナーレ(大団円) | ちゃっきり節 | 全員 | 澤田 松村 | 4分 |
<料金>
おひとり 1,000円
高校生以下 無料
<出演>
森繁哉/舞踊家、民俗学者
佐藤正一(夢京之介)/舞踊家、表現舎刻一刻代表、劇団夢一座座長、新舞踊夢乃流家元
星憲一朗/音楽家、歴史研究者、涼音堂茶舗/音楽環境研究所 代表
松村知紗/歌手・舞踏家、「呪文座」主宰
澤田邦弦/津軽三味線・ギター奏者、津軽三味線澤田流名取)
西脇清美/フリーの編集者
松村倭男/映像作家、「松村映像工房」主宰
▽関連企画
「歩き 読み 知る 抜里版風土記」
民俗研究者、歴史研究者とともに集落を探訪し、抜里地区に潜在するものを掘り起こします。俯瞰技法という観察手法により、集落全体をとらえるまなざしを体験していただくほか。周囲の山々、川、裏山、神社、鎮守の杜、道の切通し、街路樹の植栽方法、裏山と里との結界点など、集落地図を作成するうえでのポイントになる要素を、実際に現地を巡りながら学習していきます。このようなフィールドワークと通して、これまでにない空間認知の視点を体験していただきます。
<開催日時>
2022年3月21日(月祝)15時30分~17時
<場所>
抜里集落
<集合>
抜里八幡神社
<料金>
無料
<案内役>
森繁哉/舞踊家、民俗学者
星憲一朗/音楽家、歴史研究者、涼音堂茶舗/音楽環境研究所 代表
早川知子/建築士、民俗研究者
森 繁哉 (Shigeya Mori)
1947年山形県出身 山形県在住 民俗学者 舞踊作家 「巫座」代表
東北芸術工科大学教授、田園学舎学長歴任後、作家活動に入る。
日本古来の身体技法を現代芸術に昇華した数多くの舞台作品で、現代日本の最高の舞踏スタイルを確立したとして、フランス、ドイツなどに招聘される。
インタークロス賞など、受賞歴多数。
著書 「生命と舞踏」など多数。
《共演・協力》
星憲一郎(音楽、「涼音堂」主宰)、松村知紗(歌手・舞踏家、「呪文座」主宰)、佐藤あゆ子(舞踊家、「水鞠座」主宰)、澤田邦弦(津軽三味線・ギター奏者、津軽三味線澤田流名取)、松村倭男(映像作家、「松村映像工房」主宰)、西脇清美(案内役、編集者)ほか